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県内ブランド「くろさき茶豆」が、県内初GI登録
本市の食と花の銘産品の一つ「くろさき茶豆」が地理的表示(GI)保護制度に県内で初めて登録されました。
4月21日(金)に、農林水産省で登録証授与式が行われ、24日(月)には、黒埼地区茶豆組合協議会の会長らが報告のため篠田市長を訪問しました。
出典:市報にいがた 2017年5月14日の記事より
「くろさき茶豆」って…?
1. 枝豆界の「魚沼産コシヒカリ」新潟が誇る人気ブランド!
「くろさき茶豆」は、もともと明治時代にだだちゃ豆の産地、山形県から新潟県黒埼の小平方地区に伝わったもの。
戦後になると徐々に新潟市内の市場に出回るようになったのですが、今では県外でも絶大な評価が得られている、全国的に有名な枝豆品種のひとつです。
なんでも、枝豆界の「魚沼産コシヒカリ」と言われるくらい知名度が高いんだそうです!
知っていましたか?
2. 甘い香り、コク深い味わいが特徴!
多数ある枝豆品種のなかでも、特に甘味と香りに優れています。
あまりの美味しさから、希少価値が高い逸品として定評があるほど。
山形県の「だだちゃ豆」、群馬県の「天狗印の枝豆」などと並ぶ、味へのこだわりを徹底追求した、枝豆界の最高級ブランド品なんです。
GI登録ってなに?
『地理的表示(GI)保護制度』とは
地域には長年培われた特別の生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性により、高い品質と評価を獲得するに至った産品が多く存在しています。これら産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護する制度が「地理的表示保護制度」です。
農林水産省は、地理的表示保護制度の導入を通じて、それらの生産業者の利益の保護を図ると同時に、農林水産業や関連産業の発展、需要者の利益を図るよう取組を進めてまいります。
出典:www.maff.go.jp
『地理的表示法』とは
「特定農林水産物等の名称の保護に関する法律」(地理的表示法)は地域で育まれた伝統と特性を有する農林水産物食品のうち、品質等の特性が産地と結び付いており、その結び付きを特定できるような名称(地理的表示)が付されているものについて、その地理的表示を知的財産として保護し、もって、生産業者の利益の増進と需要者の信頼の保護を図ることを目的としています。
出典:www.maff.go.jp
登録されている産品
平成29年4月21日現在で22道県の30品が登録されています。
例えば以下のような産品です。
但馬牛[兵庫県内]
神戸ビーフ[兵庫県内]
夕張メロン[北海道夕張市]
八女伝統本玉露[福岡県内]
江戸崎かぼちゃ[茨城県稲敷市及び牛久市桂町]
鹿児島の壺造り黒酢[鹿児島県霧島市福山町及び隼人町]
三輪素麺[奈良県内]
下関ふく[山口県下関市及び福岡県北九州市門司区]
「地理的表示(GI)保護制度」の効果とは?
1. 地域ブランド産品として差別化が図られる
「地理的表示」を生産地や品種鐙の基準とともに登録することにより、基準を満たす生産者だけが「地理的表示」を名称として使用可能に!
つまり、産品の品質について、国の「お墨付き」が与えられるということです。
品質が保証された地域ブランド産品として、価格の維持・向上も期待されます。
2. 品質を認められたものだけが市場に流通する
基準を満たすものに「地理的表示」の使用を認め、GIマークを付すことにより、品質を守るもののみが市場に流通!
GIマークにより、他の商品との差別化が図られ、地域ブランド産品の品質が守られます。
3. 訴訟等の負担なく、自分たちのブランドを守ることができる
不正な地理的表示の使用は行政が取締ることにより、訴訟等の負担なく、自分たちのブランドを守ることが可能に!
4. 日本の地域ブランド産品の海外展開に寄与する
生産者は登録された団体への加入等により、「地理的表示」を使用できることで、地域共有の財産として、地域の生産者全体が使用可能に!
GIマークを貼付することにより、輸出先の国でも日本の真正な地域ブランド産品であることが明示され、さらなる差別化が図られます。
消費者側のメリットは?
1. わかりやすい!
数多くの農林水産物・食品があるなかで、消費者が生産地と結び付いた特性を有する産品を見分ける際に、GIマークの有無がわかりやすい目安となります。
2. 信頼して購入できる!
地理的表示の不正使用に対しては取締りが行われることから、消費者は産品の表示を信頼して購入することができます。
つまり、「くろさき茶豆」がGI登録されたということは…!
*新潟の銘産品が、正式な国のお墨付きになった!
*県内の生産者や後継者への自信につながる!
すなわち、新潟の豊かな田園資源は確かな力を持っているのだと、証明されたことを意味するのです。
今回の「くろさき茶豆」のGI登録は、農業の生産性の向上や農産物・食品の高付加価値化を図るなど「大農業都市」の実現に向けた第一歩となりました。
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