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新潟で開発された酒造好適米「越淡麗」が、2016年の今年、10周年を迎えました。
酒造好適米とは?
日本酒の原料となるお米は、酒米、もしくは酒造好適米と呼ばれ、米飯用のお米とは異なるもので、多くの品種があります。
酒造好適米の王様“山田錦”
最も有名で、今日でも圧倒的な人気を誇る山田錦は、昭和11年に兵庫県に開発されました。その性質の優秀さは群を抜いており、酒造りに多少不備があっても酒質に影響がでにくいとされています。
全国新酒鑑評会で上位を占めるお酒に使われることが多く、山田錦は酒米の王様!と呼ばれることも多いです。
新潟生まれの“五百万石”
その山田錦と並ぶ優秀な酒造好適米として知られているのが、“五百万石”という酒米です。
昭和32年に新潟県の気候風土に合う酒造好適米として開発されました。名前の由来は、新潟県の米の生産量が五百万石を突破したことから。
五百万石で造るお酒は、淡麗でスッキリとした味わいになり、新潟の淡麗辛口ブームを支えてきました。
しかしながら、五百万石は大吟醸酒の醸造には不向きであったため、大吟醸酒には、前述した他県産の山田錦が多く用いられていました。
ちなみに、五百万石という酒米を使った日本酒がほんのり甘くて好き。端麗辛口も好き。同じ辛口でも後からカーッときすぎるのが苦手。
日本一度数の高い『侍』(46度)はもの凄く米と酒の旨味が凝縮されていて、酒好きには一度飲んでみて欲しい。本当に凄いから。— びんてつ (@tu502xx01) October 6, 2016
「オール新潟」を目指して
米どころ、酒どころ新潟が、他県産の酒米でお酒を造っていて良いのだろうか?そんな思いから、新潟の米・水・技、全てを県内で完結させる「オール新潟」を目指し、王様・山田錦に匹敵する酒造好適米の開発にのりだしました。
当県の主力品種である「五百万石」は50%を超える高度精白に耐えられないことから、大吟醸酒の醸造には長らく、他県産の「山田錦」が用いられてきた。
県酒造組合では、県産米を100%用いた大吟醸酒の製造によって、更なる需要拡大を目指しており、「山田錦」に匹敵する酒造特性を有し、新潟県での栽培に適した大吟醸酒用の酒造好適米品種の開発が強く求められていた。
これぞ、米どころ新潟のプライドですね!
そして15年の歳月をかけ、酒造好適米の出荷量No.1とNo.2である五百万石と山田錦のかけ合わせにより、両方の長所を併せ持つ新品種を誕生させました。
まさに酒米のサラブレット!これが、“越淡麗”です。平成18年から、実際にお酒の仕込みにも使われるようになりました。
開発された時の呼称は新潟酒72号でした。
越淡麗誕生10周年の記念式典も開催!
誕生から10年。新潟のお酒のバリエーションも大きく広がりをみせました。
2016年11月26日には、「新潟清酒 達人の集い2016」というイベントの中で、越淡麗誕生10周年式典が開催され、越淡麗生産者の方と交流などが行われました。
なお、「新潟清酒 達人の集い」は新潟清酒達人検定合格者を対象に行われている交流会です。
■新潟清酒達人検定について
http://niigata-sake.or.jp/torikumi/kentei/
越淡麗を使用した日本酒
実際に、越淡麗を使用して作られた日本酒としては、
- 越乃白雪 特別純米酒
- かたふね 純米吟醸
- 萬寿鏡 純米大吟醸 赤函
- 極上吉乃川 大吟醸
- 壱醸 純米大吟醸
- お福政宗 純米吟醸
- 朝日山越淡麗 純米吟醸
など、まだまだ多数存在します。
日本酒に詳しくないと、原料米の項目をチェックしてお酒を購入することは多くないかもしれませんが、皆様もこの機会に、越淡麗を100%使用した日本酒を飲んでみては如何でしょうか?
越淡麗100%の純米吟醸は感動する味
純米大吟醸は酒を飲める幸せを感じる味— ももの人 (@momo21_7) November 29, 2016
新潟のプライドに乾杯!!
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