※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。
目次
ドリンクならお任せ!「Boire uncoup(ボワール アンクー)」
新潟県新発田市にありますBAR「Boire un coup(ボワール アンクー)」は、2017年10月にオープンしたばかりのBARです。
しかし、BARと言ってもこちらのお店はアルコール類だけではなく、ノンアルコールカクテルやハーブティー、コーヒーなどのドリンクにもこだわりがあって種類も豊富。
アルコールが苦手という人でも楽しめるBARなんです!
場所はここ
ボワールアンクーは新発田駅から徒歩十数分です。
駅を背にして駅前通りをまっすぐ歩き、きらやか銀行新発田支店のところで右に曲がって二つ目の路地の角にあるマルコシビル2Fにあります。
ちょっと一杯がコンセプト!
店内はカウンターとテーブル席。
気取らない店内にさりげないオシャレなインテリア。
肩肘張らずに入れて、温かくて落ち着く印象です。
会社の同僚やお友達とも気軽に楽しめそうですね!
その印象の理由は、お店のコンセプトを聞いて納得しました。
お店の名前「ボワールアンクー」というのは「ちょっと一杯」という意味で、誰でも、どんな時でも、お酒が飲める人も飲めない人も「ちょっと一杯飲んで行こう♪」そんなシーンをコンセプトにしているのだとか!
そんなボワール アンクーを経営する山宮志都子さんは、カクテル、ワイン、ウィスキー、日本酒、ハーブ、バリスタに精通したバーテンダーさんです。
山宮さんは、新発田の元造り酒屋(蔵で酒を醸造し店舗で販売する職業)の家系に生まれ育ち、学生の頃から銘酒辞典やカクテルブックを自然と読んで過ごしたとのこと。
はい。日本酒女子の私としては、このまま山宮さんと日本酒談義もしたいのですが、今回は私が知らないワインについてご教授頂きたいと思います。
日本酒女子がワインについてあれこれ聞いてみた!
ワインってどうやって選んで買ったらいいのか分からない
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奥谷
山宮さん!実は私、ずっと前から悩んでいることがあるんです。
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山宮さん
……?
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奥谷
私は普段お酒は日本酒ばかり飲んでいるのですが、ワインも好きなんです。でも、お恥ずかしながらワインについてはよく知らなくて。
例えば、こうしてお店で飲む場合はお店の人やソムリエさんにおすすめしてもらって選ぶことができるけど、自分でスーパーや専門店に行って買うことができないんです。
これは、ワインに限らず日本酒やどのお酒にも言えることだと思うのですが、値段が高ければいいってものではないですよね?
専門店や酒屋さんに行かずとも、スーパーにだってお手頃だけど美味しいっていうお酒がいっぱいあるでしょ?もちろん、とりあえず買って飲んで…を繰り返せば分かってくるんでしょうけど、最初はなかなか手が出ないんですよね。
で、結局自宅では『日本酒でいいか』みたいな感じになって(もしくはワインテイストの日本酒をチョイスしています)
だから今日は、ワインの場合はどうやって選んだらいいのか是非とも教えて欲しいです!
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山宮さん
そういうことでしたら喜んで(笑)
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奥谷
ありがとうございます!実は私、ここへ来る前にお店で一本買ってみたんですよね。
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山宮さん
どう思ってコレを選んだの?
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奥谷
えっと。まずはイメージでワインと言ったらフランスかイタリアのモノが良いのかなって。意外とチリとかアメリカとかいっぱいあって驚きました。
あとは、普段の晩酌でたまにはワインを…という設定で、手軽に楽しむには飲みきりサイズ1000円前後かなぁ?って思って探しました。
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山宮さん
なるほど~。あるあるですね!
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奥谷
初心者の代表みたいな感じですか?照
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山宮さん
では、ワインの知識がなくてもスーパーなどで誰もが気軽にワインを選んで楽しめるポイントをお教えしましょう!
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奥谷
先生!是非ともよろしくお願いします!!
初心者がスーパーでワインを選ぶポイントとは…?
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山宮さん
まず最初に、フランスだから…というような国のイメージは取り払いましょう。ワインは世界中にあるものですからね。『どうしてもこの国のワインが飲みたい!』というのがなければ、フラットに考えること。それから、良いワインを探そうとは思わないことです。
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奥谷
ふむ。確かに日本酒も、生産している県や銘柄のネームバリューが全てではないですもんね!
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山宮さん
良いワインを探そうとは思わない、というのは、どんな商品でも世に出ているということはどれも良い商品なんです。そこには飲んでもらいたくて一生懸命造っている生産者がいますし、それを自分のお店に並べたい、お客さまに買って欲しい!と思って買い付けているバイヤーさんがいます。まずはそこに敬意を払いつつ『この中から自分にとってのお宝を探すぞ』という気持ちで選ぶといろいろ見えてきますよ!
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奥谷
その気持ちってワインだけではなく、食材など全ての商品に対して同じとこが言えますよね!私もよく『美味しい日本酒ってどれ?』って聞かれることが多いんですが、いつも『どれも美味しいよ。だって不味いお酒を造ろうって思ってる酒蔵さんなんかいないから』って答えちゃう時があります(笑)
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山宮さん
そうですよね。次のポイントはテーマをもっていくことです。『どこで』『誰と』『何を食べるのか』『シチュエーション』『予算』などです。もしでしたら、赤か白かスパークリングか…というのも絞っていくといいですね。
そしてその中で大事なのは『予算』です。決めた予算以外のものは見ないようにすると迷いにくくなりますよ -
奥谷
ふむふむ。
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山宮さん
で、お店に行って自分で選別できないなぁという時は、お店が行っている『フェア』を上手く利用することです。
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奥谷
売り場ではよくフランスフェアとかって、別に陳列されていたりしますよね!少し前でしたらボジョレーフェアとか、今だったらクリスマスフェアとか…
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山宮さん
そうそう。それです!せっかくお店側が選んでくれているのですから、それに乗っかってみて、その中から自分の好みを探すとターゲットが一気に絞られます。
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奥谷
でも、私のように飲みなれていなくて、自分の好みの味がまだ定まっていない人はどうしたらいいんですか?
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山宮さん
では、実際にロープレしながら選んでみましょうか?
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山宮さん
奥谷さんがここへ来る前に決めたテーマは家で飲む、予算は1000円前後ということでしたよね?そこに合わせるお料理はお肉というテーマも追加して並べてみました。では、この中で一番高いワインはどれだと思いますか?
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奥谷
(ラベル見ても全然分からないので直感で)…コレ、かな?
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山宮さん
残念。ハズレです。では、この中から予算外のワインを外しますね。
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山宮さん
残ったワインはどれも店頭なら1000円~2000円でどれもお肉料理に合います。ここからどう選ぶかってことでしたよね?
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奥谷
そうです、そうです。
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山宮さん
ここまできたら、ラベルを見ましょう。そして自分が気に入ったラベルのワインを選べばいいんですよ!
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奥谷
え?いわゆるジャケ買いってヤツですか?
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山宮さん
はい。自分のカンというか、惹かれたものを選べばいいと思います。インスピレーションは大事ですよ!
あと、一概には言えませんがたとえ低価格のワインでも、こだわりがあるワインはラベルにもこだわりがあったりします。
それに、飲んでみて好みじゃなかったとしても自分のインスピレーションに従ったのであれば納得できますし、もちろん、飲んで得た情報は必ず次につながりますので覚えておきましょう。
また、ボトルやラベルが好みでしたらインテリアとして飾っておくこともできて楽しいですよ!
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奥谷
先生!それって日本酒にも通ずることです!すごく勉強になりました。ちなみに、私、この中から直感で選ぶとしたらコレがいいです!すごく可愛い!!
選び方-番外編-
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山宮さん
あとは、そのワインの逸話で選ぶのも楽しいですよ。例えばこんなのとか!
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奥谷
おお!タイタニック!私、タイタニック世代です(笑)
飲んでみたい…
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山宮さん
先ほど値段で外したこちらのワインは、シャネルの会社が造ったワインです。
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奥谷
シャネルのバッグ貰うよりコレが欲しいです(笑)
いや、バッグとセットで貰えたらもっと嬉しいですが…でも、これでしたらシャネル好きの友人へのプレゼントとかにも良さそう♪
まとめ
これまでのお話をまとめると、私のようなワイン初心者がワインを選ぶポイントは……
①国のイメージを取り払う
②生産者とバイヤーさんたちに敬意を払う
③テーマをもつ
④フェアを活用する
⑤インスピレーションを大事にする
上記5つです!
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奥谷
お話を聞いたら、さっそくお店でワインを買ってみたくなりました!
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山宮さん
『どうせ安いワインだから…』と、良い悪いで探さず、楽しもうと思って探すとワインの方から来てくれます。
スーパーで気負いなく買えるようになると、ちょっと欲が出てくると思いますので、そしたら前情報をもって専門店や酒屋さんに行ってみてください。
より生産者に近い、生きた情報を持つ店員さんとの会話に臆することがなくなっている筈です。そこで自分の好みや探しているワインの内容をどんどん伝えましょう。
また、専門店や酒屋さんの見易い陳列や詳しい紹介文にも感動すると思います。そうしてどんどん感性を磨いていくと、今度はスーパーや通販でもすぐにピンっときたものを選べるようになりますよ!
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奥谷
先生!ありがとうございました!
ちょっと一杯頂きます!
ワインのことをちょっと学んだ後に、実際にお店で提供しているワインを味見させて頂きました!
お酒って、知って飲むとより美味しく感じるんですよね!
おすすめして頂いたのはこちら!
フランス ボルドーのまかないワイン。
葡萄の収穫を手伝ってくれたスタッフに振舞われるワインなんだって!
こちらは日本輸入数量限定品だとか。
重すぎず軽すぎずボルドーワインらしい味わいとのことで、ワイン入門編として美味しさを手軽に味わえるそうです。
うッ…まさに今の私にピッタリな一本をチョイスして頂いたんですね。
グラスを傾けて口に運ばれてくるまで、ふんわりと柔らかな香りを感じました。
すごく飲みやすい!
そしてもう一杯は新潟のワイナリー「ルサンク」さんの白。
ルサンクはフランス語で5という意味。新潟ワインコーストで5番目にできたワイナリーなんですよ。
新潟には日本酒だけでなく、素敵なワイナリーがたくさんありますので、これからもっとワインを知って、飲んで、新潟の美味しいワインも堪能できるようになりたいと思いました。
そしてワインのおつまみがこちら!
長岡みさとやさんの柿の種。
山宮さんお手製の、クリームチーズを使ったひと品。
左から塩麹漬け、醤油麹漬け、味噌漬け。
こちらも山宮さんお手製の和梨のコンポート。
うーん!どれもワインに合う!
そして菊水酒造の節五郎元禄酒に漬けたレーズン!
節五郎元禄酒は江戸時代の酒造りレシピを紐解いて元禄期の味わいを再現した日本酒です!
せっかくなのでこの日本酒のお味見も……
という感じでちょっと一杯がどんどん止まらなくなりそうなのでこのへんにしておきます(笑)
今度はゆっくり夜にお邪魔したいと思います。
ウィスキーも山宮さんこだわりのレアなモノがたくさん!
オリジナルハーブティーはお店で購入することもできます。
皆さまも、ボワールアンクーでちょっと一杯いかがでしょうか?
さいごに…
今回はワインというテーマでしたが、コツはワインだけでなく全てのお酒の選び方に通ずるものがあると感じました。
ですので、自分では何を選んでいいか分からないなぁというお酒がありましたら、少しでも参考にしていただけると嬉しいです。
Boire un coup(ボワール アンクー)
住所:新発田市中央町3-12-1
電話番号:0254-26-8839
営業時間:17:30~23:30
営業日等詳しい情報はこちらから:Facebookページ
※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。