※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。
「ワイングラスで大吟醸」
白鶴のCMでお馴染みのフレーズ「ワイングラスで大吟醸♪」
ワイングラスで「大吟醸酒」を飲むと一層美味しい、ということでつけられたキャッチコピーなんですが、みなさんご存じでしょうか?
また、2011年から開始したワイングラスで飲みたい日本酒アワードも話題になっています。
ワイングラスはその形状から、日本の伝統的な酒器ではつかみきれなかった繊細な香りまでも感じさせてくれます。また、底面まで見えるグラス形状により、微妙な色付きや粘性をも感じられるようになったのです。同じ日本酒を猪口からワイングラスに移しただけでも、誰もが違いを感じられるほど味わいが変わります。日本酒の持つ香りがこんなにも品があり、良いものだったことを初めて知った日本人も多く、今後の広がりが期待されます。
出典:finesakeawards.jp
日本酒をワイングラスで楽しむ、というのが日本酒の新たな飲み方として定着してきているんです。
そもそも大吟醸酒って?
大吟醸酒とは、法律の規定に基づいて定められた「清酒の製品質表示基準」による特定名称酒の一つです。精米歩合60%以下、米・麹・水・醸造アルコールを原料に「吟醸造り」といわれる低温でじっくりと醸造したお酒を吟醸酒といい、さらに精米歩合50%以下の原料米を使用したものが「大吟醸酒」と名乗ることができます。
大吟醸酒の酒質は概ね雑味がなく繊細で綺麗で、「吟醸香」と呼ばれる繊細でフルーティーな香りが特徴です。この「吟醸香」というのは、「吟醸造り」により生成され、バナナや洋ナシなどの果実に、香り成分として実際に含まれるのと同じ物質です。
なので、その香りを楽しむ為に湾曲性の高いブルゴーニュ型ワイングラスや、上に広がったラッパ型のグラスは相応しいということです。
八海醸造が作った日本酒専用グラス Sakemust
そもそも日本酒というのは、吟醸酒に限らず酒器によって味わいが変化するものです。日本酒のタイプによって適切な酒器は変わるといわれていて、酒器とお酒のマッチングの風潮は近年ぐっと高まってきています。
そんな中、新潟清酒の代表銘柄、「八海山」でお馴染みの八海醸造(株)が、新しい日本酒専用グラス「Sakemust」を発売しました。
これは、「日本酒文化を世界へ広く普及させるべく活動するのであれば、ワイン用のグラスを使うのではなく、日本酒を提案するグラスでお飲み頂きたい…」そんな思いから、世界的グラスメーカー LEHAMANN(レーマン)社と開発したオリジナルグラス。
…まずは、その見た目に一目惚れして、購入に走りました。
お洒落で機能的
お邪魔したのは、新潟市親松にあります「地酒の都屋」さん。
店頭で実際に、グラスを手に取ってみると、意外なほど気取らない安心感。
「…それは、このグラスが少し低めでふっくらしているからですね」
そうお話ししてくれたのは、ワインアドバイザーでもあり新潟清酒「金の達人」、都屋の店長・山口さん。
どんな食事のシーンにも合わせられるようにデザインされているということ。
なるほど!特別な日だけではなく、普段使いにしてもいいんですね。
そして、ちょっと個性的な湾曲の理由を聞いてみました。
「広さのあるボトムが香りを溜めて、狭まった開口部が香りを閉じ込めます。さらに、飲み口が窄まっていることにより、お酒がまず、舌先に当たります。そこがワイングラスとは違うところです。舌先は甘味を感じる部分ですので、ワイングラスより口当たりは良いと思います」
おお!ものすごく計算されて作られていたんですね!見た目にばかり囚われていてすいません!
このグラスに合うお酒はどんなものがあるか、というのも聞いてみました。
「このグラスは、八海山の“純米大吟醸 浩和蔵仕込”をお飲み頂きたいと作られましたが、他にも“八海山純米吟醸 雪室貯蔵三年”もオススメです。味がしっかりしているので、口の中でゆっくりと味わいを楽しんで欲しいですね」
八海山 純米大吟醸 浩和蔵仕込
八海山 純米吟醸 雪室貯蔵三年
今後は「ワイングラスで大吟醸♪」ではなく、「Sakemustで大吟醸♪」になるかもしれませんね。
日本酒専用グラス「Sakemust」は一脚4,500円(税別)。一部酒販店のみでの取扱いだそうです。
地酒の都屋(取材・撮影協力)
住所:新潟市中央区親松2番3号
電話番号:025-285-0761
営業時間:8:00~19:00(日・祝日 10:00~17:00)
定休日:休日/ 無休(1/1~1/3、8/17・8/18を除く)
URL:ホームページ
※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。