五泉市菅名岳の「寒九の水くみ」イベントに参加!一番澄んだ水で日本酒を醸す!

1992年から行われ、今年で27回目となる「寒九の水くみ」。このイベントは寒の入りより九日目に、日本酒の仕込み水を求めて五泉市「菅名岳」の中腹から湧き出ている「胴腹(どっぱら)清水」の水を汲みに行くイベントです。2018年1月13日(土)。前日の大雪にも関わらず、今年も定員の300名を超える370名の参加者がポリタンクを背負って菅名岳の雪道を往復し、水を汲んできましたのでその様子をご紹介したいと思います。

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※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。

どんなイベント?

「寒九の水くみ」とは、五泉市にあります山「菅名岳」の中腹から湧き出ている「胴腹(どっぱら)清水」の水をみんなで汲みに行くイベントです。

汲んだ水は日本酒「菅名岳」という銘柄の日本酒造りに仕込み水として使用されます。

日本酒「菅名岳」の仕込み水として

この、胴腹(どっぱら)清水を仕込み水に使って造られる日本酒「菅名岳」は同じく五泉市にあります近藤酒造さんが醸造しています。

五泉市の”五泉”とは「5つの泉が湧き出ていたから」「5つの川が流れていたから」などなどの説があり、はっきりとしたことは分かっていませんが、豊かな水に恵まれている土地であることは確か。

そして菅名岳のどっぱら清水は、炎暑でも枯れることなく大雨でも濁ることのない豊かな水量を誇る湧水です。

「地元の、どっぱら清水の水を使ってお酒を造ってみたい!」そんな想いを持った近藤酒造さんと、賛同して集まった酒販店「越後泉山会」の皆さまによって誕生したお酒が「菅名岳」なのです。

寒九とは?

イベント名「寒九の水くみ」の「寒九」とは、寒の入りから九日目(1月13日~14日)の頃のこと。

ちなみに寒の入りとは、季節や節気を表す言葉で小寒から立春の前日までの1ヶ月の期間のことを「寒(かん)」と呼び、その寒の期間に入る日のことを寒の入りと言います。

一年で一番水の澄む日!?

昔から「寒の入りから九日目の水は腐らない」、「一年で一番水の澄む日」などの言い伝えがあるそうです。

その言い伝えに酒造りのロマンを絡め、寒九の頃(1月13日~14日)に水を汲みに行くのが「寒九の水くみ」


出典:suganadake.com

1992年から毎年休むことなく続けられ、今年で27回目

今ではすっかり五泉市冬の風物詩となっています。

参加者にはこの日汲んだお水で仕込んだ「菅名岳」の4合瓶が発売前にプレゼントされます!

う、羨ましい!!

2018年寒九の水くみ実際の様子

それでは2018年1月13日に行われた水くみの様子をお伝えしたいと思います。

前日の1月12日。
新潟市は8年振りの大雪。一日で80センチも積り、雪に慣れている新潟市民も困惑した一日でしたよね。

きっと山はもっと雪が積もっているはず。
水くみは大丈夫かなぁ?中止になってしまうかなぁ?と心配しておりましたイベント当日は晴天!

無事に開催できました!

今年も募集の定員300名を超える370名が参加

ポリタンクを持っていざ出発です。

前日の大雪にもかかわらず、山道は歩けるように整備されていました。

また、道幅の狭い危険な箇所にはスタッフの方々が立って除雪や誘導をしてくれます。

気温は氷点下。

しかし、空気はとても澄んでいて気持ち良い登山。

そして水汲み場所に到着すると……

なんと長蛇の列が!!

実は、どっぱら清水の水源はさらに上にあり、傾斜がきつく狭いのでホースをセットして水を引っ張ります。

しかし、今回は大雪のため通常三本のホースでやるところを今回は二本しか使えないとのこと。

こればかりは自然が相手なので仕方がないですよね。

ポリタンクに水を入れてもらい、今度は水を担いで山を下ります。

男性は20L、女性は10Lを担いでいるため安全第一でゆっくりと!

無事に二往復し、水くみを終了することができました!

えーと…
一般的に60%精米の純米酒一升(1.8リットル)造るのに必要なお水が…(お米の1.3倍だから)…約1.69リットル必要なわけで…。

つまり20リットル運んだら一升のお酒11~12本くらいできるというワケですね?!

計算間違っていたらごめんなさい。

最後は五泉市の銘産さといも(帛乙女)の入った豚汁が参加者に振舞われました。

この日、初参加した30代女性の方に感想を聞いてみたところ、「普段日本酒は飲まなくて、今回は冬山の登山がしたくて参加しました。でも、水汲みをしたらとても日本酒に興味が沸いて、この水を使ったお酒が家に届くのが今からとても楽しみです。頑張って汲んだからきっと美味しいお酒ができると思います」とのこと。

自分で汲んだお水のお酒は、きっと格別に美味しいんでしょうね!

また、このイベントを通して日本酒に興味を持ってくれる人が増えていくのは日本酒業界として嬉しい限りですよね♪

山が好き、お酒が好き、体力には自身があるよ!って方。来年ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

うーん…私も腰が悪くなければ絶対参加したいのに…(泣)

菅名岳初呑みきりもあるよ!

私のように腰が悪い、日本酒は好きだけどさすがに山には登れない…という方!ご安心ください。

寒九の水くみから5ヶ月後の6月。新酒「菅名岳」初呑みきりのイベントも毎年開催されております。

寒九の水くみのお水を使った新酒「菅名岳」を飲んでみたいという方は、こちらのイベントも要チェックです!!

一年で一番澄んだ水で仕込んだ日本酒を是非ともご賞味下さい♡

水くみ、呑みきり両イベントに関して詳しくはこちらから→越後泉山 菅名岳ホームページ

お酒は越後泉山会員酒店でもご購入できます!!

※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。

この記事のライター

okutani

新潟市南区出身。 365日ダイエットと言いながら、白米もラーメンも日本酒もやめない生粋の新潟っ子。お酒のイベントによく出没します。

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