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「曇天」の国、新潟で暮らすこと。
「ああ…今日も曇りか。」
一年のほとんどが曇っていると言っても過言ではない新潟では、唯一の晴れの期間である夏のシーズンはかなり貴重なものです。
はじめに言います。新潟の天気はモンスターです。
関東から新潟にやってきた人間にとっては、常識はずれの天候。
これだから新潟の人はたくましく育つのだな、と納得してしまうほどでした。
今回は、そんな新潟の天気の特徴を、関東と比較して調べてみたいと思います!
「晴れ」への感動レベルが並々ならない。
夏の期間は例外なのですが、新潟はまず晴れないんです。
雨や雪が止んだ事を「晴れた」と言うほど。
止んだだけで曇っていても「晴れた」であり、そして県民はこれが方言である事に気付いていないんだとか。
そんな雪国で有名な新潟県は、日本海側の気候の特色が顕著に出ています。
日本列島は南北に伸びていることから、季節風や海流の影響を受け、特に、日本海側は冬に北西からの季節風の影響を受けて雪が多く、山沿いの地域では豪雪地帯となり、川端康成の「雪国」で有名な越後湯沢も、幻想的でありながらも閉鎖的になってしまいます。
そんな新潟と関東とでは、こんなにも気象の特色に違いがあるんです。
新潟では冬季に降水量が多く、日照時間が少なくなります。これは冬型の気圧配置となって曇りや雨または雪の日が多いためです。
一方、4月から10月にかけての日照時間は新潟の方が東京よりも多くなっています。特に、4月から6月初めにかけては降水量が少なく、日照時間が多い、また、空気の乾燥する時期となります。冬から春への季節の移り変わりがはっきり感じられる季節でもあります。
出典:新潟地方気象台
最近いつ晴れたっけ?なんて状態になることも少なくなく、冬場、朝目覚めたときに明るい日差しをカーテンの隙間から感じたときには、大げさでなくそれだけで幸せな気分になれるんです。
幸せのハードルが低いわ!と思われるかもしれませんが、そのくらい冬場は晴れない!
雪!曇り!雨!曇り!曇り!鬱々とした気候のオンパレードが当たり前と化しているなかで東京に遊びに行ったときには、衝撃を受けました。
青々とした快晴。心地の良い太陽。こうも天気が違うのか…と、唖然と立ち尽くすほどに。
傘は必須!気象の変化が激しすぎる…!
特に春や秋にはこの傾向があります。
家を出たときには晴れていたはずなのに、いきなり強風が吹いてあられが降ってきたり、そうこうしているとまた晴れたり、曇ったり。
すごいときには数分単位で天気が変わります。
「あれ?なんで君そんなにビショビショなの?」外を歩いていた時間がほんの少しずれただけで、自分一人が悲惨な事態になることも。
天気予報なんてぶっちゃけ当てにならないのが新潟なんです。
その理由としては、夏と冬の季節風がぶつかりあう季節の変わり目は空気が不安定になるからなんだそうです。低気圧と高気圧が交互に通過するこのシーズンは短期間で天候が変化します。
まるでモンスターな天気に新潟初心者はついていけていないというのに、生粋の県民にとってそれは当たり前。
海沿いが穏やかなのは夏場のみで、通常は大しけ。暴風。
私も当初は何本の傘を駄目にしてしまったことか…。それなのに新潟人はスゴイ…。
―――マジック・アンブレラ。
幼少期、通学路で鍛え上げられた風向き察知能力を開花させ、傘を匠に使いこなします。
嵐の中も平然と歩くのだから、恐ろしや…。
実はまだまだ驚いたことがあります。
冬に雷が鳴る…!
関東から新潟にやってきて驚いたことの一つ。
夏に雷が鳴らない。
関東の常識では、雷は夏場に鳴るものでした。
7月~8月の熱い日になれば毎日のように夕立に襲われるのでそこらじゅうに避雷針があり、地鳴りがするほどの稲妻が地表に降り注ぎます。
滝のようなゲリラ豪雨はしばらくすると虹に変わり、ムシムシした気候が少し過ごしやすくなるのが、私の思う夏の気候でした。
しかし、新潟の夏は雷が少ない。
そのかわりに冬の朝方や夜中に鳴るんです。なんでこんな季節に鳴るのだ!と不思議に思っていたのですが、そこにはおなじみの季節風と日本を囲む海流の存在が起因していました。
前橋での雷は夏季に多く、5月から9月までがほとんどです。これに対して新潟では夏季にも雷はありますが、むしろ11月から1月にかけて多くなっています。雪の降る仕組みのところでも述べましたが、大陸からの乾いた冷たい空気が相対的に暖かい日本海の海上に吹き出すと、海面から大量の熱や水蒸気の補給を受けることで暖かく湿った空気に変質し、大気の状態が不安定となって積雲が発生します。積雲はさらに積乱雲へと発達し、発雷するようになって日本海沿岸に達します。積乱雲は陸上に達すると、熱や水蒸気の補給が断たれるため、上昇流が弱まり、徐々に衰弱します。このため、冬季の雷は沿岸部で多く、海岸からの距離が大きくなるほど少なくなります。
なお、日本海側の冬季の雷日数は増える傾向にありますが(図は省略)、原因は分かっていません。
出典:新潟地方気象台
季節風の影響で、冬場の降水量が多い新潟県は、雷も冬場に鳴りがちになるのだそうです。
太平洋側と日本海側ではこんなにも気候に違いがあるのですね!
冬は寒く、夏はめちゃくちゃ暑い…。
.『話題の画像』
全国的に猛暑日猛暑日言ってるけどこれ気温上がりすぎでしょ…新潟38.4度て
最高気温(~午後0時半)
38.4度新潟胎内
37.4度秋田横手
36.7東京八王子
36.6金沢
35.6鳥取米子 。。。 pic.twitter.com/pYiFtIebTH— ナイトブレイド (@nighitblade) June 14, 2017
新潟の冬は雪が多く寒いので、年間を通して涼しいイメージが持たれているかもしれませんが、これは間違いで、夏も暑いのです。
新潟市でも35度を超えることは度々。
コシヒカリで有名な魚沼地方は雪が多いことで知られていますが、山に囲まれている盆地なので熱気がこもりやすく、夏は非常に暑いんです!
新潟地方気象台のデータから分かるように、東京と比べて冬場は寒いものの、夏場の気温はさほど変わりません。
たしかに年間を通して湿気のある新潟の夏は暑いし、冬は雪が降って寒い。
私が実際に関東から新潟にやってきて思ったことは、特に冬の寒さの質が違うということでした。
新潟の冬は、厚い雲と湿気のために地表の熱が逃げずにこもります。ただ日本海から強風が吹き付けてくる日には体感温度はぐっと下がるのですが、それがない限り刺すような寒さは感じられません。
一方、関東の冬は晴天が続くために、日が沈んでからは地表からダイレクトに熱が逃げるので朝方と夜は尋常じゃなく寒い!
関東の冬は晴れる分、寒暖差が著しく、新潟はそれに比べると変化が小さいのが特徴です。
まあ…ずっと昼夜問わず曇っているので、どの道はっきりとはしないのですが…(笑)。
結果、夏が唯一イキイキしてる。
・雷雨なし
・日照時間長い
・気温も標準
夏場の新潟は関東よりもいくらか過ごしやすいかもしれません。
長い冬にどんよりしている新潟人は、なにより“晴れ”を!夏を!楽しみにしています!
雪も解けた貴重な晴れの期間ですので、アウトドア、レジャー、スポーツ、ぶらり観光などなど…このシーズンしかできない外遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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