新潟のお寿司屋さんでしか飲めない日本酒!?今年も醸造された「鶴齢純米吟醸~新潟県すし組合厳選酒~」についていろいろ聞いてきた!

昨年春から新潟県の一部お寿司屋さんで提供された「鶴齢純米吟醸~新潟県すし組合厳選酒」。新潟県南魚沼にあります青木酒造と新潟県すし組合がコラボして造ったお酒で、店頭販売はしておらず、提供しているお寿司屋さんでしか飲むことができない超レアの鶴齢なのです!二年目の今年も醸造されたと聞きつけ、さっそく取材に行ってきました!

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※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。

鶴齢純米吟醸~新潟県すし組合厳選酒~ってなに?

鶴齢純米吟醸~新潟県すし組合厳選酒とは、新潟の寿司業界の未来を担う次世代後継者職人有志が集い、南魚沼にあります青木酒造とコラボして造ったお酒です。

昨年誕生したこのお酒。実際に飲んだ時のレポはこちらから→「新潟駅前千代鮨で、新潟すし組合厳選酒「鶴齢純米吟醸」を頂いてきました!」

そして今年も、また新しい「鶴齢純米吟醸~新潟県すし組合厳選酒~」が造られるということで、今回のレポではすし組合の皆さまと一緒に青木酒造まで行って来ました!

「2018年のすし組合厳選酒」発案から醸造、選定まで

青木酒造に行ってきた!

まだ路肩に多くの雪が残る2月末の南魚沼市塩沢。

青木酒造があります三国街道塩沢宿「牧之通り(ぼくしどおり)」は観光名所の一つ。

青木酒造は寒造り(寒い時期にお酒を仕込むこと)と、丁寧な手造りにこだわりをもち、創業300年の伝統あるお蔵です。

特に代表銘柄「鶴齢」は、芳醇かつ淡麗でキレイな旨みを充分に感じられるお酒。

実は地元消費が大半を占めている為、あまり県外には出回りません。

実際の様子がこちら!

昨年はすでに出来上がっていた約40種の日本酒の中からお寿司に合うお酒を選定しましたが、二年目の今年は青木酒造と綿密な打ち合わせをし、お寿司に合う日本酒をコンセプトにしていくつか試作品を醸造しました。

すし組合青年部の皆さんも、お酒造りのお手伝い♪

麹の出来上がりを見たり。。。

酒母造りも。。。

蔵の指導を受けながら、

重労働な醪の櫂入れ(醪を撹拌させること)にも挑戦しました。

搾りたてのタンクから直接試飲も!

そして取材に行ったこの日は、なんと、いくつか造ったお酒の中から製品にする一本を決める大事な選定日!

お酒の説明を聞き・・・

実際に飲んで・・・

熱い議論を交わし・・・

酒造りのプロと食のプロが導き出した「鶴齢純米吟醸酒~新潟県すし組合厳選酒~」が、今年も誕生しました!!

私も試飲だけさせてもらいましたが、どれも美味しくてどれも製品にしたいなぁと指をくわえて遠くから見ておりました(笑)

お酒はこの後瓶詰めされ、昨年完成した雪室で貯蔵。

そして需要に応じ、この雪室からこまめに出荷されます。

すし組合事業企画副部長 間仁田大史さんにインタビュー

蔵でお酒を選定した後日。

今度はすし組合事業企画副部長 間仁田大史さんにお寿司とお酒について、お話を聞いてきました!

お邪魔したのは間仁田さんのお店新潟市中央区関屋にあります「鮨割烹力鮨」

力鮨は関屋で50年お寿司屋さんを営んでおり、大史さんは二代目店主です

ちなみに今回、どうして間仁田さんにお酒のお話を伺いに行ったかというと・・・

寿司職人としてコンクールで入賞する腕前を持ち、尚且つすし組合で一番日本酒について深い知識と愛情があるとご紹介されたからです!

さらに!SNSの使い手で、その発信力は新聞でも取り上げられています。
気になる方はこちらもチェック→力鮨 twitter

では、さっそくいろいろ聞いちゃいましょう。

厳選酒について聞いてみた!

ーすし組合厳選酒は今年で二年目ということですが、昨年の反響はいかがでしたか?

間仁田:良かったです。もともと鶴齢は人気の銘柄でもありますから。

ー今年も昨年同様、お酒の造りは純米吟醸ということですが造りにこだわりがあったからですか?

間仁田:はい。価格としては少し高くなってしまいますが、やはり値段よりも「良さ」を伝えたいと思いました。

ーこの「良さ」というのはお寿司とお酒の相性という意味ですよね。実際、出来上がったお酒を試飲していかがでしたか?

間仁田:すごく華やかではないけれど、ふくよかさと旨みがあって…お寿司とお酒のどちらも楽しめるなって思いました。あとは、単純に自分が美味しいと思ったお酒を選びました。まぁ、どれも美味しかったのですが(笑)

ー私も試飲させてもらいましたが、本当にどれも美味しくてお寿司に合うと思いました。選ぶ際、決め手になったのはどんなところだったのでしょうか?

間仁田:確かにどれもお寿司に合うと思いました。ただ、新潟の寿司に合わせるということで、お酒もオール新潟(使用する酒米や酵母)の方が分かりやすくアピールできるかなと。あとは、選んだお酒は香りと旨みのバランスがとれていて、冷でも燗でもイケる!と感じました。お客様の好みの飲み方ができる…つまり、幅広い用途で楽しめるお酒というところが大きなポイントになりました。

ー早くお寿司と一緒に飲みたいです!すし組合厳選酒は店頭で購入するとができないんですよね?

間仁田:はい。このお酒はすし組合の限定酒で新潟の寿司屋でしか飲むことができません。ただ、新潟の寿司屋であればいつでもどこでも飲めるわけではありませんので、各店舗にお問い合わせ下さい。

提供しているお店等の情報はこちらを参考にしてください→新潟鮨三昧

ー力鮨ではいつ頃からの提供ですか?

間仁田:4月下旬から5月くらいを予定しています。

寿司は足し算ではなく掛け算!若き店主のこだわり

お酒のことばかり聞いてしまいましたが、お寿司に合う~がコンセプトですので、お寿司について以前から私が抱いていた疑問をぶつけてみたいと思います。

ー新潟ってお寿司のレベルが高いって言われていますが、ぶっちゃけ全国的にはまだまだメジャーじゃないんですよね?お米もお魚も美味しいという認識があるなら、イコールお寿司も美味しいに違いないと思ってしまうのですが(なぜ広まらない?)

間仁田:実際美味しいのは確かなので、もっともっと全国に新潟の寿司を広めていきたいですよね。でも、寿司は米と魚だけではありません。お酢も大事です。個人的な考えですが、寿司の美味しさは単純な足し算ではなく掛け算だと思っています。どれか一つゼロなら、ゼロになってしまいますから。

ー寿司は足し算ではなく掛け算!ふ、深い!あ、でも。お酢ってそんなに大事なんですか?

間仁田:大事です。見た目も味も違ってきます。使っているお酢の種類もそうですが、お店によって合わせ方も全然違いますので。

お酢!恐るべし。。。

ーちなみに力鮨さんのお酢は?

間仁田:あっさり系ですが企業秘密です(笑)

ー奥谷:これはもう、実際に食べるしかないですね!

間仁田:お一人様からお待ちしています。カウンターで会話を楽しみながら、寿司とお酒を気軽に楽しんで欲しいと思っています。

力鮨では常時8種類ほどの日本酒があるほか、日本酒好きの間仁田セレクトもあります!

取材中、これが気になってしかたありませんでした。

力鮨はお寿司も美味しいですが、お料理も極力既製品を使わず、手作りにこだわっています。

また対応して頂いた女将さんもほっこり温かいお人柄で、とっても落ち着く雰囲気。

ついつい長居してしまいました!

さいごに

皆さま、いかがでしたか?

とにもかくにも!新潟のお寿司屋さんに入ってこのお酒を見かけたら絶対に飲んでみてください!

何度も言いますが、新潟のお寿司屋さんでしか飲めませんから!

今回取材させていただく中では、お酒で使用している酒米や精米配合、酵母など、お酒好きには気になる話をたくさん聞くことができました。

が、それはヒミツです♪

是非お店に行ってお寿司を食べ、飲みながら、ゆっくりしっぽりお寿司やお酒の話を楽しんでみてくださいね♪

いっそう美味しく感じられること間違いなしですよ!

青木酒造株式会社

住所:新潟県南魚沼市塩沢1214
電話番号:025‐782‐0023
URL:ホームページ

鮨割烹 力鮨

住所:新潟市中央区関屋田町4丁目609
電話番号:025-265-0328
営業時間:11:30~14:00 17:00~21:30
URL:facebook

【取材協力】
・青木酒造株式会社
取締役統括部長 阿部勉 様

・源太寿司
代表 村山寛和 様

・すし政ダイニングさら
社長 小山政司 様

※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。

この記事のライター

okutani

新潟市南区出身。 365日ダイエットと言いながら、白米もラーメンも日本酒もやめない生粋の新潟っ子。お酒のイベントによく出没します。

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新潟名物

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