「アウトスタンディングモーメントin新潟」体験レポ!田んぼの真ん中で日本酒を堪能してきました♪

2016年、新潟市が農業特区となったことを受けてJR東日本新潟支社は、新潟市南区の片野農園と共に「JR新潟ファーム」を設立しました。酒米「五百万石」を栽培し、その酒米を使って酒蔵がお酒を仕込み、地域が連携して観光を盛り上げる日本酒ツーリズムへの挑戦が始まりました。新潟の酒、食、それらを育む豊かな大地をもっと多くの人に感じて欲しい。そんな想いから二年目の酒米の収穫を迎える今年9月。新潟の酒、食、自然を五感で楽しむ新しいイベントOutstanding moment in NIGATA(アウトスタンディングモーメントイン新潟)」が開催されました。

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※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。

Outstanding moment in NIGATA(アウトスタンディングモーメントin新潟)って?

このイベントは、新潟の酒、食、それらを育む新潟の豊かな大地をもっと多くの人に感じて欲しい!という想いから企画されました。

酒米の稲穂が実る田んぼを会場に、新潟清酒と地元の食材を楽しんでみよう!というのが今回のイベント内容。

2016年、新潟市が農業特区となったことを受けてJR東日本新潟支社は、新潟市南区の片野農園と共に「JR新潟ファーム」を設立しました。酒米「五百万石」を栽培しその酒米を使って酒蔵がお酒を仕込み、地域が連携して観光を盛り上げる、日本酒ツーリズムへの挑戦の一つです。

アメリカのアウトスタンディング・イン・ザ・フィールド

アメリカなどでは農園を会場にワインや食を楽しむイベント「アウトスタンディング・イン・ザ・フィールド」なるものが年間100回近く行われています。


出典:visitcalifornia.com


出典:visitcalifornia.com

また、日本では富士山ワイナリーにて開催されたこともありますが、田んぼで日本酒をメインにこのようなイベントを開催するのは、全国でも例がないのではないでしょうか。

名前の意味は?

アウトスタンディングとは、直訳で「実にすぐれた、突き出た」という意味。

この企画では、優れているからこそ既存の評価のものさしでは測定できない状態がアウトスタンディングと位置づけています。

そしてモーメントとは「瞬間」を意味します。

Outstanding moment in NIGATAは、ものさしでは測ることが出来ない新潟のひと時を体験する―そんなイベントなのです。

今回の初開催にあたり、試験的に酒蔵や自治体関係者、約30名が参加しました。

ご縁あってお招き頂きましたので、その様子をリポートします。

会場は田んぼの真ん中!

宴席の会場は新潟市南区にあります㈱JR新潟ファームが、昨年から栽培している酒米「五百万石」が実る田んぼの中!!

青空の下、風で稲穂が揺れ、まるで草原のようです。

こうして見ると新潟だけど、新潟じゃないみたい!

新潟どころか、まるで海外に来ているような錯覚すら感じました。

会場入りし、初めに行われたのは五百万石の手刈り式。

5月に植えた酒米がこんなに大きくなりました!

私は田植えにも参加していたので、稲を刈るのも感動ひとしおです。

JR新潟ファームが企画する「新潟しゅぽっぽ」の紹介からスタート

この五百万石を使って醸されるお酒は「新潟しゅぽっぽ」といい、昨年12月に販売を開始

造っているのは新潟市にあります今代司酒造㈱と㈱越後鶴亀

新潟の平均精米歩合58%精米で、二つの蔵が別々の味わいのお酒を造っているのです。

今代司バージョンが赤、鶴亀バージョンが緑のラベル。

このお酒は2017年7月に発表されたJR東日本おみやげグランプリ地酒部門で2位の銀賞獲得

そして二年目の今年は、新たに妙高市の君の井酒造㈱と長岡市の吉乃川㈱が加わることになりました

お気づきでしょうか?そう!上越、中越、下越の蔵元さんが揃ったんですね!

現在。新潟しゅぽっぽが購入できる場所は、駅構内「ぽんしゅ館」などのお土産売り場が中心。

そして今年の10月5日、そのぽんしゅ館が長岡駅にもオープンします!

新潟の観光スポットぽんしゅ館も、上越(越後湯沢駅店)から下越(新潟駅店)と繋がりましたね!

今回のイベントの司会進行を務めますのが共催者ぽんしゅ館の高村秀夫代表(上記写真)

ここで、新たに加わる二つの蔵元さんのしゅぽっぽが、どんなお酒になるのかお話を聞いてみました。

新たに「しゅぽっぽ」を造り始める蔵元から一言

吉乃川㈱

利酒師でもあります西脇和宏営業部長は、

「お酒がメインにならなくていい。料理をひきたて飲み飽きしない味わいにしたい」とのこと。

吉乃川は、毎日の晩酌で飲み飽きしない旨口淡麗を理想としている蔵元さん。

まさに、吉乃川らしいしゅぽっぽが出来上がりそうですね!

君の井酒造㈱

田中智弘代表取締役専務は、

「これから今代司さんと鶴亀さんの味を確かめて、他の蔵には負けないようなお酒を造りたい」と話す。

今日の宴席でしゅぽっぽの味を確かめた田中専務が、どんな印象を持って、どんなお酒を醸すのか…その答えがとても楽しみになりました。

今年の冬は4蔵のしゅぽっぽを飲み比べするぞ!

いよいよ宴席!

手刈りを終え、いよいよ宴席の始まりです。

初めに、お猪口とワイングラスで飲む日本酒の味の違いを確かめます。

日本酒は使用する酒器により、味わいが違うんですよね!

楽しい宴席の中にも、ちょっとした学びの時間を取り入れる演出です。

日本酒カクテル

乾杯酒は日本酒と南区の果物、幸水梨やシャインマスカットを使ったカクテル

(一社)日本バーテンダー協会新潟支部の皆様ご協力のもと、乾杯酒と合わせて三種のカクテルが用意されました。

乾杯酒「収穫祭 〜しゅうかくさい〜」

「秋時雨 〜あきしぐれ〜」

「秋麗 〜しゅうれい〜」

空の下で実演。

どのカクテルもとっても美味しかったです。

幸水梨やマスカット甘さが引き立っていて、日本酒が使われているって言わなきゃ気づけないんじゃないかな〜。

「え?コレ日本酒?ウソ?美味しい!」そんなリアクションが思い浮かぶカンジ。

特に、参加していた女性陣には大好評!!

日本酒カクテルは今後、もっともっと可能性が広がる分野だと思いました。

ジャズの生演奏が

宴席のバックに流れるジャズ♪

ドリーム音楽院の皆様からご協力を頂きました。

田んぼで、日本酒で、ジャズ!!

このバランス感覚が粋ですね。

空間の華やかさがグッと増します。

南区の食材をつかったコース料理が美味しかった!

日本酒とカクテル…そしてここからは食事!

そろそろお腹も空いてきました。

コース料理のテーマは「南区の野菜とお肉を、南区の大地で」です!!

イベントのfarm to table(お料理)を演出して頂いたのはfood lab irodori遠藤宏佑代表。

キャーッ。若くてイケメン!!

遠藤さんは昨年11月にケータリングを専門に活動を開始。

なんとまだ21歳!!

地域活性化の趣旨から若手プレーヤーを起用したとのこと。

しかし!!若手とは思えない見た目も艶やかで美味しいお料理の数々がこちら。

南区の花ズッキーニとパプリカ、なすを使用した前菜

・花ズッキーニの雲丹しんじょ詰め
・パプリカのファルシ
・焼きなすのコカ

南区の枝豆を使用した冷製ポタージュ

南区野菜のサラダ

白根ポークのソテー 〜ゴルゴンゾーラソースで〜

濃厚なゴルゴンゾーラソースが意外にも日本酒とよく合いました!

新之助のおにぎり 〜3種のお味噌で〜

のっぺ(新潟郷土料理)

南区の桃、幸水梨、グレープフルーツを使用したデザート

素材、調理、そして合わせるお酒による美味しさはもちろんですが、それでもいつもよりうんっと美味しく感じられたのは、やはりこの空間だったからでしょう。

特別な幸福感

広く青い空の下、五百万石の田んぼの真ん中。

まだ少し夏の名残を残した日差しの暑さと、秋を感じさせる涼しい風に乗せられたジャズの音楽。

四方を仰げば弥彦山、角田山といった新潟の山々を眺望しながら楽しい仲間たちと杯を交わし、大地の恵みに舌つづみ…

五感で感じるからこそ味わえる特別な幸福感

ここには確かに「ものさしでは測ることが出来ない傑出した新潟のひと時」がありました

気になる今後のイベントは…?

皆様、いかがでしたか?

新潟県民にとっては見慣れた田園風景が、いつもと違った景色に見えてきたのではないでしょうか?

今回は、試験的な関係者だけの開催でしたが、今後は一般向けのツアーとして開催していくことも視野に入れているそうです。

また、参加者の「自分たちでもやれるのではないか?」という感想から、個人レベルでもこういったイベントの開催がこれを機に広がっていく可能性も垣間見れました。

新潟の魅力を伝える新しい提案Outstanding moment in NIGATA。これからが楽しみなイベントになりそうですね!

来年も開催お願いします!

片野農園(JR新潟ファーム)

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この記事のライター

okutani

新潟市南区出身。 365日ダイエットと言いながら、白米もラーメンも日本酒もやめない生粋の新潟っ子。お酒のイベントによく出没します。

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