妙高市の「タトラ館」で妙高高原ビールと食べ放題バイキングを存分に楽しんできた!

妙高市にあります妙高高原は妙高山の麓にあり、冬はウィンタースポーツ、夏は涼やかな避暑地として人気の観光スポットです。そんな妙高高原にある「妙高高原ビール園タトラ館」では地ビールの「妙高高原ビール」が醸造され、工場内のレストランではできたのビールとメニュー豊富なディナーバイキングが楽しめます。クラフトビールという言葉と共に再び注目を集める地ビール。今回はタトラ館でビールとバイキングをお腹一杯堪能してきましたのでご紹介します。

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※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。

妙高高原ビール園タトラ館

妙高高原ビールを醸造しているタトラ館は、妙高高原にあります池の平温泉「ホテルアルペンブリックリゾート」に隣接し、新鮮な地ビールとメニュー豊富なディナーバイキングを楽しむことができます。

今回は「ホテルアルペングリックリゾート」に宿泊して、夕食をこのタトラ館でディナーバイキングを楽しんできた模様をお伝えします。

ですがその前に・・・

アサヒやキリンは知っているけど、そもそも地ビールって一体なに?と疑問をお持ちの方の為に、ちょっとだけビールについてご説明しますね。

地ビールとは

「地ビール」とは「ご当地(お土産)ビール」として造られるビールのことです。

1994年の酒税法改正により、ビールは小規模醸造が許可され全国各地にローカルブランドの醸造所(ブルワリー)が次々誕生。「地ビール」と呼ばれるブームが起きました。

日本で初めて地ビールを造った新潟!

1995年2月。全国に先駆けてブルーパブ(ブルワリーとビールや軽食を提供するパブが複合した施設)の営業を開始し、日本の地ビール第一号となったのが西蒲区(旧巻町)の「エチゴビール株式会社」です。

新潟イコール日本酒、というイメージをおもちの方が多いと思いますが、他にも日本で初めて「瓶内発酵」「瓶内熟成」という古式製法でビールの醸造免許を取得したのも西蒲区(旧巻町)にあります「新潟麦酒株式会社」なんですよ!

新潟は日本酒だけじゃない!ビールもすごい!

地ビールが再ブーム

しかし、その後全国的に地ビールブームは一旦衰退します。

一部のブリワリーのみが生き残り、そして近年「クラフトビール」という言葉と共に再び地ビールは注目を集めるようになりました。

2015年には全国で180軒を超える小規模醸造所が誕生しています。

ここ新潟では毎年「クラフトビールの陣」なるビールイベントも開催され、年々盛り上がりをみせていますよね!

地ビールとクラフトビールはどう違うの?

前述した通り、地ビールはクラフトビールという言葉とともに注目を集めていますが、では、地ビールとクラフトビールには違いがあるのでしょうか?それとも同じ意味なのでしょうか?それにはちょっと複雑な日本のビール事情がありました。

クラフトビールの発祥はアメリカ

クラフトビールという言葉はアメリカにはじまります。

クラフトとは「工芸」という意味で、「流通量や万人受けする味にとらわれず、醸造家(ブルワー)が造りたいものを造る個性際立つビール」のことをさします。

アメリカでは1979年に解禁された自家醸造などで、小規模でつくられる個性的なビールがどんどん広まっていきました。

この時アメリカはクラフトビールの定義
「年間生産量が600万バレル(約70万Kl)以下の小規模であること」
「(他のアルコール会社から)独立していること」
「(麦芽100%など)伝統的なつくり方であること」

としました。

しかし、この定義をそのまま日本に置き換えることができないのです。

アメリカにとっては70万Kl以下が小規模でも、日本にしてみたらとんでもない数字です。(2015年、ビール全体の生産量はアメリカが約2400万Klに対し日本は約550万Kl)

他の二つの定義も日本ではうまく当てはめることができず、現在も日本ではクラフトビールの定義が明確に定められていません

認識としては「小規模醸造でつくられるビール」という感じです。

ですが、造り手が造りたいものを造る個性際立つビール…というクラフトビールの意味では、地ビールもクラフトビールと言っていいのではないでしょうか

また、定義が明確に定まっていないからこそ、それぞれの造り手がクラフトをどのように捉え、発信していくかで日本のクラフトビールは他の国よりも多彩に広がることができるのではないかと私は思います。

世界で認められた妙高高原ビール

話をタトラ館の妙高高原ビールに戻しましょう。

タトラ館で醸造されている妙高高原ビールは、今年で20周年を迎えます。

最初の地ビールブームが去っても、地道な努力と熱意で醸造を続けてきたのです。

そして昨年2016年9月に行われた世界五大ビール審査会の一つ「IBC(インターナショナルビアカップ)2016」に初めて出品し、出品した三種全てで賞を受賞しました。

具体的にはビアスタイルダークラガーとヴァイツェンが銀賞、ピルスナーが銅賞を受賞。

ちなみにビアスタイルとはビールの種類のこと。全世界に80~100種以上あるとも言われています。2000年から審査会ではビアスタイルごとに選定しています。

また、その年の「ワールドビアアワード」ではピルスナーとヴァイツェンが日本最高位を受賞しました。

世界に羽ばたいた新潟妙高の地ビール!これは是非とも味わってみたい!

ということで、新潟市から高速ぶっ飛ばしてホテルアルペンブリック宿泊コースでタトラ館へ行ってきました。

ディナーバイキングでビールと料理を限界まで食べてみた!

妙高高原ビール三種飲み比べ

ホテルアルペングリックに宿泊すると、夕食がタトラ館でディナーバイキング(制限時間90分)になります。もちろん、宿泊しなくてもディナーバイキングだけ利用することもできますよ。

今回はホテルに宿泊するので、酔い潰れても大丈夫♪

先に温泉に入って、ウコンの力飲んで、いざ出発!

タトラ館はホテルと同じ敷地内にありますが、常時運行している送迎バスに乗って移動。

中は天井が高くて広い!

そして奥のカウンターの背にはガラス越しにビールの貯蔵タンクがズラリと並んでいます。

すごく大きい!圧巻ですね!

ビールの内容がこちら

・ピルスナー<EBC4、IBU20.3、アルコール度数約5%、ラガー(下面発酵)ビール>

・ヴァイツェン<EBC6、IBU3、アルコール度数約5%、エール(上面発酵)ビール>

・ダークラガー<EBC69、IBU17.2、アルコール度数約5%、ラガー(下面発酵)ビール>

【用語解説】

  • EBC(もしくはSRM)…色の濃淡を表す単位。数字が大きくなるほど濃い。
  • IBU…ビールの苦味レベルを表す単位。数字が大きくなるほど苦味は増しますが、モルトやアルコールの甘味成分により感じ方は変化します。
  • ラガー…発酵方法の一つでラガー酵母により発酵させます。比較的低温で発酵し、酵母が底に沈むため下面発酵と呼ばれます。大量生産向きで日本の大手はほとんどラガービール。
  • エール…エール酵母により発酵させます。高温で発酵し、酵母が上に浮いてくるため上面発酵と呼ばれます。スタウト、ヴァイツェンなど伝統的なビールがこの形式をとっています。

まずは味見兼ねて飲み比べセットを注文。

お料理は食べ放題のバイキングですが、飲み物は別途料金がかかるものがありますので注意してくださいね。

ちなみに複数の味の違いを楽しむ時は、淡い色から濃い色のビールを飲み進めていくのがおすすめです。そうするとだいたい自然に味も淡いものから濃いものへ、ボディも軽いものから重いものへとなるので、違いをつかみやすくなります。

個人的にはほのかな酸味があってフルーティーなヴァイツェンが一番好みかなぁ。

芳醇で口当たりの良いダークラガーも捨てがたい。

…もともと黒ビール好き♪

うん。多分私はお子様の舌なので苦味の少ないものが好みと思われます。

ですが!ビールはやっぱり程よい苦味とのど越しでしょう!って人はピルスナーですよね!こちらのピルスナーは麦芽本来の味を引き出すために炭酸ガスは少し弱めに調節されています。

妙高高原は新潟県民なら誰もが知る豪雪地帯。ビールの醸造には雪がもたらす豊富な天然水を使用副原料は一切使用していません。

そして、非加熱で生の状態なのでとっても鮮度が良いんですよ!

美味しいビールには美味しいお料理です!

さて、ビールの話をずーっとしてしまいましたが、食べ放題のお料理も気になりますよね!お酒には美味しいおつまみがないと!!

タトラ館の食べ放題バイキングはとっても種類が豊富です。

お値段の高い海鮮だって食べ放題。

カニが大好き♪

お席で焼肉だってできます。

ビールによく合う新潟の枝豆はもちろん、ローストビーフやチーズフォンデュの相性が良い!!

飲み比べからすぐに飲み放題に変更♪

新潟ならではの食材も沢山ありましたよ!

ビールを使って漬けたお新香や、新潟名物ののっぺ汁。ごはんはもちろんコシヒカリ!

ブースに職人さんも沢山いらっしゃり、天ぷらや揚げ物は出来たてを食べることができます。

やっぱり新潟県民としては天ぷらと言ったら、まいたけラブ♡

王道の唐揚げ&ビール?!

お蕎麦もその場で打っていました。〆にラーメンかお蕎麦か迷うわぁ…

デザートもチョコフォンデュをはじめ種類豊富。

ビールもお料理も止まらない(笑)

制限時間90分ギリギリまで粘り、家族四人でこんなに食べてしまいました。

…また太る。でも超満足!!

ごちそうさまでした!!

お土産として購入できる場所

美味しいビールをお土産として買って行きたい!という方へ。

妙高高原ビールはタトラ館で購入できる他、ホテルアルペンブリックの売店、ランドマーク妙高高原のお土産売場、道の駅あらいで購入することができます。

中でもランドマーク妙高高原は日本酒やワインの種類が豊富でテンション上がりますよ♪

クラフトビールだからこその楽しみ方

日本酒同様、ビールもまた飲む温度やグラスによって味わいや泡の立ち方が変わります

一般的にはホップの香りが特徴的なピルスナーなどはその香りを逃さないようなフルート型のグラスがおすすめ。シャンパングラスとワイングラスの間のような形のグラスですね。

酵母や小麦の香りが楽しめるヴァイツェンなどはグラスの上部が膨らんでいるヴァイツェングラス、などなど…ビールはグラスの種類が沢山あります

個性的な味わいが引き立たつクラフトビールだからこそ、好みの温度やグラスを探して楽しんでみてはいかがでしょうか?

新潟直送計画で販売中!

妙高高原ビール – 妙高高原ビール

さいごに…

皆様、いかがでしたか?

新潟には他にも沢山の地ビールや、クラフトビールを飲むことができるお店があります。

今後こちらもご紹介できればいいなぁと思っていますが今回はこのへんで。

そして全国一号である新潟の地ビールがもっと普及して、クラフトビールの陣がにいがた酒の陣のように盛り上がっていくことを期待しています。

妙高高原ビール園タトラ館

住所:新潟県妙高市大字関川池の平2452
電話番号:0255-86-2600
営業時間:17:30~21:00(LO20:00)
URL:妙高高原ビール園タトラ館

ランドマーク妙高高原・温泉かふぇ

住所:新潟県妙高市関川2413−11
電話番号:0255-86-5130
営業時間:10:00~23:00
URL:ランドマーク妙高高原・温泉かふぇ

※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。

この記事のライター

okutani

新潟市南区出身。 365日ダイエットと言いながら、白米もラーメンも日本酒もやめない生粋の新潟っ子。お酒のイベントによく出没します。

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