※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。
目次
日本一海に近い「青海川駅」
新潟県柏崎市大字青海川にあるJR東日本信越本線の駅の1つです。
JR青海川駅は無人駅ながら、ロケーションの良さから訪れる人が後を絶ちません。
ホームのすぐ裏側には一面の日本海。
視界を遮るものはなく、聞こえてくるのは穏やかな波音だけ。
仄かな潮の香りが降車した者を出迎え、キラキラ輝く碧に目を奪われてしまいます。
駅の外に出ると見える小さな集落と谷の上を走る国道8号線は、どこか懐かしい…。
ちなみに電車は30分に1本程度の間隔でくるので、秘境駅の中ではアクセスしやすい駅。
特に夕暮れ時も素晴らしく、山に、海に、幻想的な自然を大満喫できます!
トンネルの中の駅「筒石駅」
新潟県糸魚川市にあるトンネル内の駅、筒石駅。
筒石駅は以前北陸本線の駅でしたが、2015年にえちごトキめき鉄道日本海ひすいラインの駅となりました。
そのため、筒石駅は青春18きっぷが利用できなくなったようです。
地下40mのトンネル内にある駅なので、改札からホームまで階段290段を下ってようやくホームに着きます。
夏の暑い日に行っても地下のトンネル内は20℃以下と快適温度。
階段の入り口に立つと、下の階層から涼しい風が吹き付けてきて…なんだかアングラな世界が広がります。
トンネルの中は湿度が高いので霧が発生している時もあり、もやついた空気とほの暗さがなんとも閉鎖的。
ホームの前には頑丈なドアがそびえ立ち、ベンチがいくつか並んでいます。
というのも、車の通過の際に巻き起こる風があまりにも強すぎて危険なためなんだとか。
駅員さんが毎回毎回ドアの開け閉めをして、徹底的に安全の確保をおこなっているのだそうです。
トンネルのすぐ手前「土樽駅」
JR東日本 上越線南魚沼郡湯沢町にある駅。
駅名は駅開業当時の村名(南魚沼郡土樽村)に由来しているようですが、村の中心部は隣の越後中里駅周辺に広がっており、土樽駅の周囲には民家はほとんどありません。
また、群馬県との県境・谷川岳を貫く清水トンネルの出入り口に接しています。
その清水トンネルは、近代化産業遺産に認定済み。
川端康成の小説、『雪国』の冒頭の「国境の長いトンネル」が当時完成したばかりの清水トンネルであったとされています。
トンネルを出た後、はじめに汽車が停車する「信号場」として登場するので、文豪の世界に思いを馳せてみるのもいいかもしれませんね。
また、この土樽駅は、冬場も幻想的なんだそうです。
白く染まった山々に伸びる複数の線路と、一面の雪景色は、息をのむものがあります。
駅舎というよりむしろ神社「弥彦駅」
西蒲原郡弥彦村にある、弥彦線の終点駅。
弥彦村は古くから彌彦神社の鳥居前町として栄えてきたところで、駅前に広がる村の中心部には商店や民家、温泉旅館などが建ち並び、その町並みの北側に彌彦神社が鎮座しています。
弥彦神社の本殿を模した木造寺社造り(入母屋造)の駅舎は、1916年(大正5年)の開業時からのもの。
門柱や梁などが朱色に塗色され、鬼瓦には兎が彫り込まれるなど特徴的な意匠を持ち、「ふるさとの駅100選」にも選出されています!
近年も駅舎のリニューアルが行われており、2013年秋には翌2014年(平成26年)の新潟デスティネーションキャンペーン開催に合わせた全面改修が、2015年(平成27年)10月には旅行客やハイキング客向けの設備拡充がそれぞれ実施されました。
春には桜、夏は青々とした緑、秋には紅葉、冬には積雪。
四季に彩られる弥彦駅は、とってもキレイです!
名前がユニーク「虫川大杉駅」
虫川大杉駅は、新潟県上越市浦川原区虫川にある、北越急行ほくほく線の駅。
その名の通り、この駅の近くには虫川大杉、という樹齢1200年以上といわれる御神木があります。
高さ約30メートル、目通り(樹木の周長)約10.6メートルの全国でも有数の杉の巨木です。
昭和12年には、文部省(現文部科学省)によって、国の天然記念物に指定されたほどで、夏の日差しや冬の風雪に耐え続けた力強く威厳のある容姿は、生命力に満ち溢れ、見る人を圧倒します。
地元の人の話では、大きな力を宿している大杉に健康長寿の祈念をするため訪れる人も多いそうです。
丸い…。「くびき駅」
くびき駅は、新潟県上越市頸城区手島にある北越急行ほくほく線の駅。
毛綱毅曠氏が設計した、南側にある半卵型ドーム状の独特の形状を持った駅舎がなんとも奇妙で特徴的です。
この形は一体なんなんだろう…と、思った方はたくさんいらっしゃるかと思います。
実はこの丸い形、外観は宇宙船をイメージして作られてあるのだそう。
駅舎の中の窓には太陽系が描かれていて、SF好きな方にとってはたまらないと言う声も上がっています!
オコジロウの家がある「津川駅」
津川駅は、新潟県東蒲原郡阿賀町角島にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)磐越西線の駅。
狐火で有名な津川にちなんで駅舎には狐が座っています。
江戸時代の嫁入りを再現した結婚の儀式「狐の嫁入り」は、白無垢姿の花嫁が狐のマネをしながら松明や提灯で彩られた夜の街道を練り歩き、108匹(人)のお供を連れて披露宴会場となる麒麟山公園まで行列する、そっても幻想的な雰囲気を演出しますね。
そんな津川駅に訪れたさいに、どうしても見てほしいポイントは2013年(平成25年)11月23日にリニューアルさせたホーム待合室です。
これがただの待合室じゃないから面白いんです!
磐越西線を走るSLばんえつ物語のキャラクター「オコジロウ」を模したデザイン(オコジロウの家)は、一度見たらじわじわくる可愛さ。
室内には「木の切り株」の形をしたベンチや「暖炉」、ホームにはオコジロウのオブジェもあるので、まるでオコジロウの生活を体験しているような気分が味わえます。
強風に吹き飛ばされそうになる「美佐島駅」
またまたモグラ駅です。
新潟県十日町市午にある、北越急行ほくほく線の駅。
普通列車のみ停車します。
美佐島駅は、全長約10kmの赤倉トンネル内に存在していて、この赤倉トンネルは線路がひと組しかない単線であるために幅が狭くなっています。
また北越急行を走る特急「はくたか」は、最高速度160km/hで在来線最速。
そうした幅の狭い赤倉トンネルに「はくたか」のような高速列車が突入すると、トンネル内部に猛烈な風が発生します。
つまり、トンネル内にある美佐島駅は、非常に危険!
ホームは、頑丈な2枚のステンレスの扉で仕切られていて、停車列車が到着したとき以外ホームに入れないようになっているのですが、それでも「はくたか」が高速で通過したときの様子が恐ろしいとして、鉄道ファンのあいだで有名だったりするのだそうです。
自然に囲まれた小さな駅「足滝駅」
足滝駅は、新潟県中魚沼郡津南町大字上郷寺石にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)飯山線の駅。
こじんまりとした駅は、人目に着きにくくひっそりとしています。
空の碧と木々の緑を突っ切る線路はどこまでも伸びている…。
あまりの大パノラマに、まるでカントリー映画のなかにいるようにも思えますね。
また、この付近には「足滝の人々」という不思議なアート作品が存在します。
突如自然のなかに現れる黒い人の群れ。
異質な光景に息をのんでしまいます。
これは、2006年に足滝集落で作品を手がけた作家が、集落の要望を受けて再度作品を設置したもので住民の等身大のシルエットなのだそうです。
一人ひとりの姿勢や日常の細かい特徴をとらえ、大地にしっかりと立つ姿が表現されていて、なんでも住民は、すべてのシルエットが誰のものかはっきりとわかるというのだから驚き!
新潟には個性的な駅がたくさんあった!
新潟には、写真映えしそうな駅がいくつもあります。
大自然を満喫できる駅から、薄暗く不気味な駅、変な形をしている駅、または可愛いオブジェがお出迎えしてくれる駅…などなど、どれもこれも好奇心をくすぐる素敵なスポットです!
夏のシーズンは青春18きっぷを使ってローカル鉄道旅をする方も多いと思うので、新潟を回るさいはぜひ降車してみてはいかがでしょうか!
※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。