西蒲区の笹祝酒造が酒蔵をリノベーション!初開催の蔵開きに行ってきた!

1899年(明治32年)に創業した新潟市西蒲区にある笹祝酒造。100年以上の歴史をもつ当蔵が今年2017年9月24日、初の蔵開きを行いました。イベントの会場は長い間使われていなかった貯蔵タンク蔵などを改修し、初開催とは思えない盛況ぶりでした。今回は、笹祝酒造が一念発起して挑んだこの蔵開きイベントの全容をご紹介します。

KITAMAE

※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。

笹祝酒造~蔵開きが開催されるまで~

蔵開きのきっかけ

新潟市西蒲区(旧巻町)にあります笹祝酒造株式会社。

西蒲区は弥彦山と角田山を背に、目前には日本海。山、海、平野と恵まれた自然の中、すぐ近くには岩室温泉もある。特に農耕が盛んに行われてきた地域です。

この地で100年以上日本酒を造り続け、地元の愛飲家から支持されている笹祝酒造もまた、地域密着、地元の食文化の担い手として歩んできました。

そんな折。地元の人たちからの「ずっとここにある蔵なのに、中は見たことないよね」という声が、蔵開き開催のきっかけとなったという。

ちなみに蔵開きとは、普段入れない蔵の中を見学できるというイベントです。

一念発起で挑んだ蔵のリノベーション

貯蔵タンクを撤去してメイン会場つくり

笹祝酒造には近年の日本酒消費量減少にともない使用していない40本もの貯蔵タンクがあったそう。

そこでこの貯蔵タンクを蔵から撤去し、空いたスペースを活用することに。

これだけ大きいタンクを全部撤去するのはさぞ大変な作業だったことでしょう。

タンクを運び出したら…

昭和初期に建てられた土壁がお目見え。

広い!!

使われている柱は接木などをしていない一本柱。この上の二階まで続いているらしい!

天井はタンクを冷却するスプリンクラーがそのままに。

テーブルや椅子も、使わなくなった木材や材料を使用。

地元の家具職人と作った受付カウンター

さらに!醸造桶や蓋を再利用して蔵の受付カウンター作り。

先にリノベーション前の写真がこちら。

リノベーションしなくともきちんと整理されてますよ?!

しかし…

棚を取り外して…

これは、何かな?

アートなデザイン!

製作しているのは新潟市越前浜の家具職人「アトリエ楽天地」さん。

カウンターテーブル!

完成!

会社の中の通路もリノベーション前は…

こちらもキレイですよね?!

しかしリノベーション後がこちら!

以前受付の棚にあったお酒がこのように並べられました。

うん。実際手に取って見やすくなった。

もともと蔵にあった木材を使用することで、趣きある酒蔵の雰囲気がそのままの、オシャレな空間になったのではないでしょうか。

Open 酒蔵“蔵Be Lucky!”へ行ってきた

そうして今年9月24日に開催された笹祝酒造のOpen 酒蔵“蔵Be Lucky!”蔵開きに引っ掛けたとんちの利いたイベント名。

駐車場もありますが、巻駅からの送迎バスも出ていました。

まずは受付。試飲ブースのお酒を飲む人はここで1000円を支払い、手にハンコを押してもらいます。

先着40名の酒蔵見学ツアーも無事に間に合い、整理券ゲット。

メイン会場になっている、貯蔵タンクがあった蔵へ。

蔵のうっすら暗くてひんやりした空気が、蔵人ではない私たちに非日常を味あわせてくれる。

試飲ブースには未発売のお酒も!

12種のお酒が試飲し放題。

なくなる前に、10月発売の新しいお酒から頂くことに。

岩室で栽培した越淡麗を使った純米大吟醸。

越淡麗らしいキリっとした辛口でありながらも香り高い…

ひやおろしの時期なのでこちらも飲みます!

フレッシュだけど柔らかい。

そしてやはり、笹祝といえば地元で栽培された幻の酒米「亀の尾」を使ったお酒!

和らぎ水も沢山用意してありましたので、お水を飲みながら。

おつまみは地元の飲食店さんが振る舞います!

お酒に合う美味しいフードも沢山ありました。

割烹えびすやの「酔っ払いつまみセット」

割烹渡辺の特製もつ煮込み

他にも、岩﨑食品のからし巻そら野テラスのお団子やシフォンケーキ、新米おこわも。

ジュースもありましたのでお酒の飲めないひとやお子様でも大丈夫です。

にほんしゅクイズ(おこさま用)にチャレンジ!

クイズに全問正解すると袋にお菓子詰め放題の特典がありました!

見事クイズ正解でお菓子ゲット!

ステージパフォーマンスはライブに日本酒講座!

会場にセットされたステージでは神戸を中心に活躍するヴォーカリストと県内出身のアーティストがコラボしたライブや、西蒲区にあります酒店「長谷川屋」4代目の長谷川陽路さんによる日本酒講座が行われました。

この広いスペースと高い天井に響く音は、意外にもライブ会場としてうってつけ!

心地よい酔いを演出してくれました。

酒蔵見学ツアーに参加!

蔵人さんのご案内で笹祝酒造の酒造りの工程や道具を見て回りました。

仕事柄、時々酒蔵見学はしますが木製の洗米機を見たのはこれが初めて!

6代目笹口亮介さんにお話をいただきました

この日、イベントの司会進行役を務めていたのは6代目笹口亮介さん

普段の作業姿とはうってかわってこんなお茶目な表情でパシャリ!会場を盛り上げていました。

笹口さんは大学で経済を学んだ後、関東の居酒屋に就職。ワイン専門店のスタッフを経て飲食店向けの営業マンを経験。2015年笹祝酒造に入社しました。

Uターンの経験を活かし、東京を中心に県外にも向けて新潟の魅力をアピールする「新潟マッドマックス」という団体に所属。

また、地元の農家や飲食店との連携を大切にし多数のコラボ企画に携わっています

これからの新潟清酒を担う若手蔵元代表の一人ですね!

今回の蔵開きについて、「地元の人に蔵を見てもらいたい。ライブをやったり…時々みんなでワイワイできたらいい。そして、県外へ行く人たちにはイベントを通じて笹祝のことを思い出して欲しい…そんな風にこれからこの空間を使っていきたい」と話していました。

そして、「受付カウンターは、実はまだ改修途中なんです。今後はいつでも試飲できるスペースにします。さらに近隣の観光案内もできるように整えていく予定です」とのこと。

確かに、西蒲区(旧巻町)は醸造の町でもあるんです。

酒蔵は笹祝酒造、宝山酒造、峰乃白梅酒造、越後鶴亀と4つもあり、エチゴビールでビールを醸造し、カーブドッチやフェルミエではワインが醸造されています。

日本酒、ビール、ワインを一つの町で醸造している地域は全国でも旧巻町くらいであろう

これからの新潟の観光事業に、大いに期待できる地域だ。

笹祝酒造もその観光スポットの拠点として、西蒲区を大いに盛り上げていくことになるでしょう。

是非とも、恒例行事として来年も蔵開きを開催してもらいたい!

試飲カウンターの利用のご案内

平常時期:10時〜12時、13時〜16時
酒造期(10月17日〜2月28日):13時半〜16時
※営業日はコチラから確認できます。

笹祝酒造株式会社

住所:新潟県新潟市西蒲区松野尾3249
電話番号:0256-72-3982
URL:笹祝酒造株式会社

※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。

この記事のライター

okutani

新潟市南区出身。 365日ダイエットと言いながら、白米もラーメンも日本酒もやめない生粋の新潟っ子。お酒のイベントによく出没します。

KITAMAE
新潟名物

この記事が気に入ったらフォローしよう

新潟永住計画の最新記事をフォローできます。

この記事に付けられたタグ

編集部からのオススメ記事