※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。
目次
にいがた美醸とは?
全国で一番多くの酒蔵を有し、成人一人あたりの日本酒消費量全国1位の新潟県。
日本酒をこよなく愛する新潟県民。
日本酒を愛し、日本酒の魅力をより多くの人たちに伝えたい愛好家のサークルやコミュニティもいくつかある中、今年発足10周年を迎えた「にいがた美醸(びじょう)」という日本酒コミュニティがあります。
女性だけの日本酒コミュニティ
新潟を拠点に活動する「にいがた美醸」は、2009年に発足した日本酒を楽しむ“女性だけのコミュニティ”です。
現在では会員数も100名を超え、県内の日本酒業界で「にいがた美醸」の名前を知らない人はいない、と言っても過言ではありません。
「にいがた美醸」を主宰するのは利き酒師で日本酒学講師でもある村山和恵さん。
2013年から「にいがた観光特使」を務め、2014年には日本酒・日本文化の素晴らしさを世界に広めることに尽力した方に贈られる「サケサムライ」の称号を叙任。
講師や講演、執筆など多岐に渡る活動を行っています。
しかし発足当時の10年前は、まだ女性が日本酒を嗜むことに対し周囲の理解が少なかったといいます。
(うんうん!女が日本酒好きだって言うと、ものすごい大酒飲みって印象持たれましたからね…わかるわぁ!)
そこで「もっとカジュアルに安心して、気兼ねなくお酒を楽しめる場を増やしたい!女性がおしゃれに日本酒を楽しめば、日本酒のイメージそのものが変わっていくのではないか?」そんな思いから、にいがた美醸を立ち上げたそうです。
参加資格は「日本酒および日本酒を取り巻く文化等を愛する、又は興味を持っている成人女性」「日本酒を一緒に楽しむ仲間が欲しい成人女性」であれば誰でもOK!という簡単なもの。(※原則一般消費者)
でも実際、そんな女性だけのコミュニティでどんな活動をしているのか、皆さま気になりますよね?!
どんな活動をしているの?
にいがた美醸では、酒蔵見学をはじめ、日本酒やそれにまつわる日本文化をテーマとしたお酒のイベントなどを行っています。
そして発足5年目には5周年の記念酒「おんな盛」を発売し、太鼓部「酔龍(すいりゅう)」を結成。
イベントや蔵開きなどで演奏を披露し、その場を盛り上げます♪
これらの活動をきっかけに「利き酒師」「日本酒ナビゲーター」「新潟清酒の達人」など、日本酒の資格を取得するメンバーも多いのだとか!
こうした彼女たちの地道で真剣な活動は、次第に蔵元や企業にも受け入れられ、様々な企画などにも携わるようになりました。
この日は、新潟のお酒をコンセプトとした列車「越乃 Shu*Kura」で提供されるおつまみメニューの開発をお手伝い。
春・夏メニューを考案中。
酒好き&女性目線を活かし、熱い議論が交わされていました!
越乃 Shu*Kuraについてはこちらから⇒「越乃 Shu*Kuraオフォシャルサイト」
出典:jrniigata
そしてにいがた美醸は今年で結成10周年!
この10年を振り返って、主宰の村山さんにお話を伺ってみました。
祝10周年!主宰 村山和恵さんにインタビュー
ー まずはにいがた美醸10周年おめでとうございます!
村山:ありがとうございます。あっという間の楽しい10年間でした。
ー これまでを振り返ってみていかがでしたか?活動が続いた秘訣はなんでしょう?
村山:すばり「ゆるさ」にあると思います。活動自体は毎月なんらか行っている状況ですが、会員の皆さんには気軽にご参加いただきたいと思っているので、参加については強く促すことなく、あくまでそれぞれの皆さんのペースを尊重しています。もともと私がそこまでマメではないことに起因しているのですが、それがかえって良かったのかなと思っています。また、にいがた美醸では入会時に通称「美醸ネーム」というニックネームで登録してもらっており、みなさん美醸ネームで呼び合うことが多く、そういった柔らかさに加え、お酒を楽しむことで年齢や立場といったことに関係なく、それぞれの距離が近くなっていると思いました。
ー 女性が日本酒を嗜むことについて、10年前と比べて変わったところはありますか?
村山:発足以前は、独りで居酒屋さんに出かけると、なんとなく奇異な目で見られていたような感覚はありますが、女性に向けたマーケティングも以前に比べると多くなってきたと思いますし、よりカジュアルで身近な存在として、女性が日本酒を飲むことへのハードルが下がっているように感じています。
ー 女性をターゲットにした日本酒が多くなってきているのは嬉しいですよね。
村山:ただ、にいがた美醸の皆さんと接していると、初心者の方も勿論居るのですが、日本酒ファンとして慣れ親しんだ人の割合が多いので、いわゆる「女性や若い人向け」という触れ込みでつくられた商品のメインターゲットからは少し外れるのかなと思っています。きっとそれらは初心者またはライトユーザーのエントリーという意味合いが強く、もともと日本酒に慣れ親しんだ人向けということではないと思うのです。とはいえ、そういった商品も美味しくいただきますけどね(笑)!
ー 5周年の時と同様に、10周年を記念してまた「おんな盛」を発売するんですよね?!
私もいち日本酒ファンとして、日本酒に慣れ親しんだ女性の皆さまが思い描いたお酒がとても気になります!!
10周年記念日本酒「おんな盛」発売
にいがた美醸×新潟銘醸㈱
5周年記念酒の時と同様「おんな盛」の醸造を委託したのは新潟県小千谷市にあります新潟銘醸株式会社。
1938年創業。「長者盛」や「寒中梅」といった代表銘柄で新潟県ではお馴染みのお蔵さんです。
近年はロサンゼルス・インターナショナル・ワインコンペティションにおいて金賞を受賞するなど、国内だけでなく海外でも人気が高いんですよ!
ちなみに、「おんな盛」は「長者盛」から一文字頂いたそうです。
10周年記念酒を造るにあたり、にいがた美醸のメンバーは何度も話し合いを重ね、
“ふくらみがあって上品な香り”
“飲みごたえのある、味ののったタイプ”
“デザインを含めた全体のまとまり感を大事にしたい”
“女性だけでなく男性にも飲んでもらいたい”
というお酒の方向性や、お酒に対する熱い想いを、星野杜氏をはじめとする新潟銘醸の皆さまに託しました。
星野杜氏は21歳で酒造りの道に入り、蔵人として25年のキャリアをお持ちの方。今期より杜氏に就任し、初の酒造りが「おんな盛」だったというタイミング。
新潟銘醸の酒を引き継ぎつつ、新たな「おんな盛」の醸造は思った以上にプレッシャーがあったと言います。
しかし、一方で「顔が見える人たち(美醸メンバー)と一緒に酒を造り上げていくのは、やりがいを感じた」とのこと。
星野杜氏にも、少しだけお酒のことについて伺ってみました。
ー 酒米造りから味わいの選定、ブレンド比率などを一緒に決めていったにいがた美醸の皆さまに対して、ぶっちゃけ専門家の立場からみていかがでしたでしょうか?
星野:造り手の我々が利き酒をした時と同じような感想や意見を述べてられていて、味をしっかり判別しているなと、感心しました。打ち合わせや選定で、美醸さんから出る言葉が嬉しかったです。
ー おんな盛を造るうえで、一番大変だったところはどんなところですか?
星野:気をつかったのが“お米を溶かしすぎないよう吸水させたことです”溶かし過ぎると渋みがでるし、逆に抑え過ぎると香りが出ないんです。打ち合わせした“ふくらみがあって上品な香り”をイメージしながら行いました。思った通りのお酒ができたと思います!
ー では、お酒造り全体において、星野杜氏が大事にしていることは何でしょう?
星野:“気配り”でしょうか?!お酒も、お酒を造る人に対しても、どれだけ気を配れるかが大事だと思います。一つでも多く気を配れれば、その分だけお酒は美味しくなります。
気配り上手で、優しい笑顔の星野杜氏が醸すお酒…早くも楽しみになってきましたね♪
ラベルデザインが超素敵♥
そして印象的だったのが「おんな盛」の麗しいラベルです。
ジャーン!!!
まさに、おんな盛♥
このラベルは女性日本画家 大竹彩奈さんの作品です。
こんな素敵なラベルを眺めながら飲んだら、ついつい飲みすぎてしまいそうですね(笑)
正式リリースは4月22日!
はい。で、この「おんな盛」ですが、先月3月9日に先行試飲販売を行いました。
用意していたお酒はあっという間に完売。
もう飲んだよ!という方、いかがでしたか??
まだ飲んでないよー!という方、
正式リリースは4月22日で、新潟駅にあります「ぽん酒館」などでお買い求め頂けます。
日本酒を愛し、新潟の酒を愛し、日本文化と新潟を愛する「にいがた美醸」のお酒を、皆さまも是非堪能してみてはいかがでしょうか?
【おんな盛 純米吟醸】
アルコール度数:16%
使用米:越淡麗100%
容量:720ml
販売価格:1,420円(税込)
にいがた美醸への入会等、お問い合わせへ公式HPから!
http://www.niigatabijo.com/
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