新潟にあるのに福島潟！？名前の由来を調べたらそこには一人の女性の悲しい恋が・・・

※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。

観光スポット福島潟

新潟市北区にあります「福島潟」は、春は菜の花、夏はオニバス、秋から冬は国の天然記念物であるオオヒシクイをはじめコハクチョウなどの渡り鳥の飛来など、一年を通じて新潟の自然を満喫できる観光スポットです。

面積約200haの県内最大の潟湖で、新潟を代表する潟です。

でも、名前は“福島”潟。

「新潟なのに福島？」って思ってた人いませんか？

ここまで読んで、「言われてみれば…」って思った人も多いのでは？

今回はあまり知られていない福島潟の名前の由来をご紹介します。

福島潟の名前の由来

むかし、むかし。
新発田に紫雲寺というお寺がありそのそばには大きな紫雲寺潟がありました。

寺には若い長老様が住んでいて、村の娘たちが長老様を一目見ると、物思いにふける不思議な病気にかかったそうです。

きっと長老様は斎藤工並みの色気のあって、一目見たら誰もが恋に落ちてしまうイケメンだったんでしょうね！

村の長者（お金持ち）の娘であったお福もまた、イケメンの長老様に恋い焦がれていました。

お福が長老様に想いを伝えたところ、「仏の道に仕える身なので、諦めて欲しい」と言われてしました。

あら！イケメンは恋より仕事を選んだのね！立派だわ~

しかし、叶わぬお福の想いは怒りに変わりました。

うんうん。女の恋は恐ろしいのです(笑)
失恋に慣れていない美人ならなおさらでしょう！

怒りのピークに達したお福は長老様を紫雲寺潟に突き落とし、お福自身は大蛇の姿になり、長老様の死体をくわえて潟の深くまで沈んでいきました。

自分のモノにならなければいっそのこと…！ってヤツですね！
これには昼ドラも真っ青ですよ(笑)

その後、紫雲寺潟が干拓によって小さくなると、お福は住みづらくなり、近くにある別の潟に移り住みました。その潟をお福の名前を取って「福島潟」と呼ぶようになったと伝えられているそうです。（新潟市観光・文化検定公式テキストブックより）

ちなみに、物語に出てきた紫雲寺潟は実在していて、干拓事業が1721年～1732年に行われていますので、きっとこの頃、お福さんが福島潟にやってきたのでしょうね。

さいごに…

皆様、お福さんの悲恋いかがでしたか？

まさか福島潟の名前にこんな由来が隠されていたなんてちょっと驚きですよね！

北区の郷土博物館には、このお福と長老様のアニメーションが上映されています。

子供と一緒に見やすい日本昔話風になっていますので、安心してご覧いただけますよ。

出典：www.city.niigata.lg.jp

このアニメーションでもお福さんの叶わぬ恋がその名の由来とされています。

気になった方はお立ち寄りしてみてはいかがでしょうか？

入館料無料です！

その土地の由来や歴史を知ると、今までとは違う景色が見えてきますよね。

それにしても、女の恋は昔から怖いものだったんですねぇ(笑)

男性の皆様、ご注意下さい。

新潟には他にも面白い歴史がありますが、それはまた今度…

※記事に記載されている店舗情報やプラン内容は変更されている場合があります。詳細については公式ホームページやお電話等でご確認ください。

この記事のライター

okutani

新潟市南区出身。 365日ダイエットと言いながら、白米もラーメンも日本酒もやめない生粋の新潟っ子。お酒のイベントによく出没します。